豊田合成は,ポリプロピレン(PP)製サイドドアの試作品を「第41回東京モーターショー」(一般公開日:2009年10月24日〜11月4日)で展示した。金属製サイドドアと比べた場合,質量が約50%(同社の例では22kg→11kg)になる可能性があるという。同技術を実用化するには衝突安全性などで課題は残っているが,将来に向けての提案という形で自動車メーカーにアピールしていく。



 ジェイテクトは,「第41回東京モーターショー」(一般公開日:2009年10月24日〜11月4日)に無段変速機(CVT)に適用することで燃費を改善できるベルト代替用のチェーン(開発中)を出品した(図1)。既存のCVTと比べて,10・15モードで3〜5%の燃費改善が期待できるもの。2012年ぐらいの実用化を目指して開発を進めている。



 ニッパツは,「第41回東京モーターショー」(一般公開日:2009年10月24日〜11月4日)に防振機構に使える皿ばね「とつばね」を出品した。茶筒のふたの中央に穴を開け,穴の部分を上部に出っ張らせたような形の皿ばねで,摩擦によるヒステリシス損失や摩耗の影響を受けないのが特徴だ。振動を伝えたくない対象物を二つのとつばねで挟むように支持すると,とつばねに加わる振動を減衰できる。



 スタンレー電気は,液冷方式のLEDヘッドランプを試作した。ヒートシンクで冷却する従来方法に比べて,冷却効果が高まり,より大きな駆動電流でLEDを動作させても,LEDの動作温度範囲に収まるという。これにより,「明るさを数十%高くできる」(説明員)。例えば,LEDヘッドランプ4つで1000lm程度だった明るさを,「1500〜1600lmほどにできる」(同)とする。加えて,ヒートシンクを不要にできるので,軽量化にもつながるとみる。



 スズキは東京モーターショーにプラグインハイブリッド車のコンセプト「スイフト プラグイン・ハイブリッド」を出展した。航続距離20kmまでは電気自動車(EV)として走行できるシリーズハイブリッド車で、それ以上走行する場合はエンジンを始動させて、発電機によって作り出す電力でモータを駆動する。



 トヨタ自動車の豊田章男社長は、東京モーターショーで「クルマを再発明する時代は迫っている。そのために着実に準備を進めている」とし、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、燃料電池車などを紹介した。



 デンソーは,SiC製MOSFETとショットキー・バリア・ダイオード(SBD)を利用したパワー・モジュールを試作した。特徴は同社従来品に比べて,耐圧を高め,出力電流を大きくしたこと。耐圧は1200Vで,出力電流は「最大150A,定常で100A」(説明員)である。従来品は,「耐圧は1200Vを少し下回り,無理やり駆動して100Aを出力できる水準だった」(同)という(Tech-On!関連記事)。



 小糸製作所は,自動車のヘッドランプの光の方向や照射方向などを細かに自動制御できる新しい技術を披露した。例えば,高速移動した際には,ロービームをより遠方に照射させる。ハイビームの場合は,光の照射領域を2分割して制御し,一方の照射方向を変えて前方車両の運転者に眩しさを感じさせない,といった使い方を想定する。  今回の開発技術を,運転者の視認性を高めつつ,前方車両や対向車両の運転に邪魔にならないようにするために利用する。同種の技術として,ヘッドランプの光を制御する「AFS(Adaptive Front-Lighting System)」が既に実用化されている。しかし,「AFSで制御できるのはロービームだけ。しかも法規制のために,上下左右わずかの角度しか動かすことができない」(説明員)。今後は,運転者の視認性を高めて安全性を高めるために,ハイビームを制御する要求も増えるとみている。ただし,ハイビームは運転者の視認性を高める一方,前方車両や対向車両の運転者にとってはまぶしく,視認性を低下させる場合もある。そこで,今回のヘッドランプ光の制御技術を開発した。